独立するならどんな準備が必要?

エンジニアのお仕事は、スキルがあればフリーエンジニアとして活躍することも十分に可能です。自分らしく働きたいという人や、プライベートと仕事を並行して楽しみたいという人にとっては、案件単位で受注できるフリーランスという働き方は、高い満足度が期待できるかもしれません。

フリーエンジニアとして働くためには、まず最初に独立に向けて準備作業が必要です。会社を辞めてしまう前からコツコツと準備を進め、全て準備が整い次第独立してフリーエンジニアとしての活動を始めるのが良いでしょう。

具体的にどのような準備が必要かという点ですが、フリーランスとして稼ぐということは事業所得が必要となるため、まずは開業届や青色申告承認の申請など、法的な部分から整備していきましょう。同時に、作業するスペースやパソコン、ネット環境なども整備しておく必要があります。

社名が決まったら、銀行に口座を開設する必要があります。その際には、社名が彫られた印鑑も必要となるので、事前に作成しておくと良いでしょう。またフリーランスになったら、案件の受注は自ら営業をしながら獲得しなければいけません。営業活動のためには、名刺も作っておいた方が良いでしょう。

近年では、フリーエンジニアのマーケティング活動や営業活動として、SNSやブログが多く活用されています。こうしたツールは、リアルな日常生活の中で接点がない人に対してもアプローチできるというメリットがありますが、一朝一夕でネットワークを築けるわけではなく、時間がかかります。そのため、独立前からスタートして、少しずつネットワークを広げることをおすすめします。

多くの人に共通する独立後の不安

フリーランスという働き方を選ぶエンジニアも増えてきました。しかしフリーランスとして独立することに対し、大きな不安を抱えることも少なくありません。エンジニアとして高いスキルや実績がある人でも、独立したことによって以前では感じたことがなかった悩みや不安が勃発することもあります。そこで、本記事では色々と考えられるフリーランスの不安のうち、特に抱える人が多い不安を2つ紹介するので参考にしてみてください。

1つ目の悩みは、営業を自身でしなければいけないという点です。営業しなくても案件を発注してもらえるエンジニアはごくわずかで、大半は自ら営業活動をしなければいけません。エンジニアとしてのスキルだけでなく、営業活動に求められるコミュニケーション力や積極性、交渉力などに対してストレスを感じる人も多いのです。

この悩みに対しては、案件獲得のサポートをしてくれるエージェントを利用したり、案件がリストアップされているクラウドサービスなどを利用するという解決方法がおすすめです。自身の足を使って営業活動をする必要がなくなり、精神的なストレスや不安の軽減につながるでしょう。

2つ目の悩みは、収入が安定しないという点です。独立したばかりの時には、どんなエンジニアでも収入はなかなか安定しないものです。生活するためには収入が必要ですから、焦りや不安は大きくなってしまうでしょう。

この悩みに対する対策としては、自身の単価設定を少し下げてみるとか、フリーエンジニアとしての実績を積む目的で、単価が低めの案件でも積極的に受注するといった方法が効果的です。実績を積むことによってフリーエンジニアとしての評価や信頼度を高めれば、少しずつ単価の高い案件も受注しやすくなります。